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GWifiの使用感

2019/09/20作成
2021/06/10更新

注意事項

2021年6月現在は、全くオススメできる端末ではない。

キャリアとの直接契約なしにデータ買い切りでネットに接続できるというコンセプトは未だに魅力はあるが、コスト面の魅力がなくなった。

総務省の値下げ圧力によるキャリアのプラン改定、年縛りの緩和により、数年前とは競争環境は様変わりしている。

その間GWifiの運営会社は何をしていたのか。大きなニュースはないがサービスは継続しているし、システムは画期的に思えたので、軌道に乗れば通信が不安定な部分も改善されていくだろうと期待していたのだが。

結局、質が改善されることもなく、他所のプラン改定に対抗する気配もない。改めて運営の株式会社TFNのHPを見れば色々察することもできよう。(通信事業やる気あるのか?)

もはや国内で手軽に通信手段を確保するならMVNOの格安SIMで十分だろう。音声でなければ契約も楽だし、解約も気軽にできるようになった。

個人的に不要なので評価の対象ではなかったが、GWifiの海外対応に着目しても例えばjetfonは同様のコンセプトで明らかに優れているように見える。(試してないので絶対とは言わないが、リリースやプラン改定も積極的だし、運営元を比べるだけでも見えてくるものはあるのでは)

利用停止の経緯まとめ

2021年4月末に古い製造番号のものが5月以降使えなくなるとの連絡があり、端末の交換対応の案内があった。先方の不具合なので当然といえば当然だが、送料向こう持ちで新しい端末の送付と古い端末の返送を行うことに。

結果的には無料で端末更新したことになり、特に不安要素のあるバッテリーが新しくなったのは僥倖ではあった。

しかし6月に入り全く繋がらなくなった。これまでと変わらない通勤ルートで電波が入らないのだ。一時的なものであれば過去にも使えない場面は有り、時間を開けたらしれっと繋がることはあった。

公式HPにお知らせが出ている様子もないが、そもそも公式がたいして当てにならない。いつ障害が起きていつ復旧したくらいしか出ず、原因も何も報告があった試しがない。

(利用開始当時は)コスパが良く、ユーザーサポートには期待していなかったので、これまでは復旧するまで放置していたが、今回は2日経っても状況が変わらず、さすがにおかしいぞと。ちょうどデータが切れる時期だったし、MVNO各社もプラン改定が進んだタイミングだったので潮時か。

昔は右上に4Gと表示されていたような気がするが、最近はH+で繋がっていた。そしてH+でも繋がらなくなったと。そのあたりに原因があるような気もするが、もはや利用停止で心は決まっているのでそれ以上調べる気にはならなかった。

ここから下は2019/11/14時点での感想になる。一応残しておくが、全く参考にするべきではない。

はじめに

GWifiはざっくり言うとキャリアとの面倒な契約作業を省いて、使いたい分量のデータを買切りで利用できるモバイルWifiだ。

ネット上では海外でも使える点や100GBプランのコスパを評価する記事を目にするが、個人的には国内のみで月に使用するデータ量が少ない人でもオススメできる機器に思う。

注意

あくまでモバイルWifiを使いたいと考えている人向けの記事です。 比較は他のモバイルWifi(使ったことがある1機種のみ)でスマホのデザリングとかは考慮していません。

また個人的な使い方により最低限つながることが重要で、通信速度やデータ量は重要視していません。

補足1

自宅は固定回線のため、通常は平日会社の休み時間にゲームをするだけという非常に限られた用途での使用。動画は見ないし、遊ぶゲームもリアルタイムのマルチプレイのようなものではなく、要所でサーバと通信するタイプのものが多いので月3GBで十分なレベル。

補足2

そもそもあまり一般的でないモバイル運用をしている方だと思うので、参考になる人は限られると思う。少し前は「ガラケー+モバイルWifi+タブレット(Wifiモデル)」だったが、タブレットの寿命が心配になったので、ここに新しいタブレットのつもりでスマホを増やした(端末のみ購入でSIM契約せずWifi接続のみで使用)。ちなみにまだタブレットは生きているのでゲームの同時進行が捗る。

GWifiのメリット

システムの使い勝手が良い。窓口がネットのみだったり、自動更新がないのは人によっては不便かもしれないが、個人的には契約やら手続きやらで悩む必要がないので好ましい。

  • プランが明快
    • 端末買切りなら維持費ゼロ(最近は端末レンタルもある模様)
    • 契約や縛りがなくデータを直接買う感覚
  • 柔軟に運用できる
    • データ購入してから1ヶ月で開始日が問われない
    • 途中で使い切れば買い足すだけ
    • 例えば20日毎に3GB買うなど特殊な運用も可能
  • 速度は安定している
    • 接続さえできれば制限されることはない(接続自体が不安定なのはデメリット)
      • 具体的な数値は測ってないが、場所や時間で変わるだろうし調査する気はない
      • 少なくとも速度面で不便を感じたことはない
  • 海外でも使える(はず)
    • 自分では試していないので詳しいコメントはしない

GWifiのデメリット

品質面で難がある。クラウドSIMなるシステムはソフト面での可能性がある一方、物理的なSIMカードを備えたモバイルWifiよりも若干不利な面があるのではないかと思う。

  • 起動が遅い
    • 電源入れてから立ち上がるまでは他のモバイルWifiも同様で仕方がない部分だが、立ち上がってから繋がるまでが遅い
      • すぐ繋がることもあれば、一向に繋がらず再起動した方が早い場合もある
  • 接続できない場所が比較的ある
    • 移動時など前使っていたモバイルWifiより若干繋がらないケースが多い
      • 新幹線の社内では頻繁に切れる
      • 山間部で一部繋がらないところがある
  • システム障害が多い
    • 2019年度前半は大した問題はなかったが9月以降やけに多い
      • 突然数時間に亘って使えない状態になる
      • 公式HPのお知らせにお詫びと連絡だけは載るが、あまりに頻発しているので何らかの説明がほしいところ
  • 端末本体が安っぽい
    • すぐ熱くなるし、稀にシャットダウンしてたりと値段の割にハードが貧弱そう
    • 付加価値も考えると端末代を安くしろとは言わないが、もう少しコスト掛けたほうが良いのではと思う

まとめ

デメリットのほうが多く書いてしまったが、サービスとしては満足している。モバイルWifiを契約していた頃より通信費は大幅に抑えられた(月額4000弱→1500)。コストのみを言うなら格安SIMなどもあるだろうが、契約無しでデータのみ買うというのは心理的な負担が低くて良い。

ただ繋がらないケースも多く、通信がライフラインと考える人には向かない。またデータ購入手続きにネット環境が必要なことから、メインの回線とするのは無理だろう。低コストでサブの回線を持ちたいというケースにオススメ。

(参考)使用までの経緯

発表当時(2016年だったか?)にニュースリリースを読んで、システム設計自体は素晴らしいと思ったが、接続の安定性やらサービスの持続性やらはどうなんだろうという印象だった。

2015年に契約したモバイルWifi(楽天)の縛りもあったため、結局試そうとは思わなかった。

家では固定回線だし、会社の休み時間に使うことだけを考えると楽天のモバイルWifiは割高だったが、不自由がない限りは必要経費と割り切っていた。

そんな中、縛りも過ぎた2019年初、久々に起動したWindowsタブレットがバックグラウンドでアップデートをダウンロードするという地雷を踏んでしまった。結果、モバイルWifiのギガを一瞬で使い切り月初めにして速度制限が掛かる事態になった。

Windowsの仕様がどうかと思いつつも、知らない挙動ではなく自分のミスだったわけだが、制限解除に金を払うのも何となく負けた気がして嫌だった。(手続きもネットでチョチョイとはいかないのも面倒)

そこでGWifiの仕様を思い出し、月初めとか気にすることなく手続きもネットで完結できることに魅力を感じた。 また(事業譲渡などはあったようだが)サービスは継続しているし、コスト低減も期待できるため乗り換えを決めた。