2021年3月22日の日記 アイカツプラネット!の振り返り
毎週の報告からずいぶん時間が空いてしまった。2月26日の2弾開始直後はいつものように遊んだのだが、その週以降は遊びに行っていない。
環境など外部要因というわけではなく、自己の判断によるものである。無印アニメ放送から8年強、DCDを遊び始めてから7年強。魔法が解けてしまった感じだ。
結局の所、自分がDCDを遊ぶモチベーションは原作に依っていた。アニメ2年目でに入る頃には完全に嵌っていたし、DCDの前に3DSのゲームを買ってみて色々とイメージできた。DCDならキャラに持ちブランド以外の服も試せる、推しカプでブランド交換してみたりお揃いにしてみたり幅広く試せると理解した途端に居ても立っても居られず初めた経緯がある。
それ以降無印は量質ともに充実したカプ、(いちあお、蘭ユリ、セイきい、そらマリ、ジュリあか、まど凛等々挙げればきりがない)スターズ、フレンズになってからは量よりも質の面で特筆すべきカプ(劇場版のゆめローラ、ピュアパレの結成から一時休止、再結成)があり常に心を掴まれてきたからこそ、DCDを楽しめていたところがある。
プラネット!に関しては実写は認められないなどとマイナス目で見ていたわけではなかったが、2弾まで継続できたのは惰性やシリーズへの信頼貯金があったためという結論に至るくらいには冷めてしまった。
放送は毎週見ていて、悪い評価を付けるほどではない。監督や脚本陣に変わりがないということもあり、善人のみの喜劇という初代からのシリーズコンセプトは継承されているとは思える。ただ、それはアイカツ!シリーズとしてのベースラインのレベルで問題がないと思えたという所に留まっている。関係性に萌える立場から見て、読むべき行間がなさ過ぎてテンションが上がらないというのが正直な感想である。
例えば舞桜の憧れ位置、ライバル位置に誰がいるかという問いを立ててみよう。先代の明咲は1話で印象的な出会いを演出しているとは言え、それきり認知もされていないので評価しようがなく、次々登場するアイドルもそれぞれにリスペクトは見えるし、ライバルでもあると言えるのだが、横並びの感が強く組み合わせが見えてこない。
舞桜に限らず、これまでで有意な関係性が示されているのは舞桜↔栞の親友関係と愛弓←杏の憧憬関係だが、個人的には盛り上がらないんだよな。関係値が表に出過ぎていて考察の余地がないというのか。前者で言えばカーテン裏で内緒話というのはうまく使えば破壊力のある演出だと思うのだが、毎週のようにフランクに使う以上は他意はないと見るしかなくなるだろう。後者もあれだけオープンだと深読みもしにくい。
もちろん今後ときめくような組み合わせが現れないとも限らない(メイン所よりも、いずみ、明咲、紗良の年長組の過去で匂わせとかはアリな)ため、ウォッチはしていきたいのだが、仮に現れたとしてDCDに相乗効果は期待できないんだよな。
1弾を通してみて対戦オンリーだとキャラクターを選択するインセンティブがほとんどないと感じてしまった。対戦ステージではキャラクター感の組み合わせの演出が難しく、モチベの原泉がマイキャラちゃんへの愛着に落ち着いてしまう。それだと物足りないということで冒頭に説明したようにDCD離れが生じたという話である。
これは完全に穿った見方だが、対戦にシフトしたのは開発コストの削減もあったのだろうか?対戦を評価する層はいるだろうし、新しい見せ方に挑戦する姿勢を汲み取りたいとは思うのだが、これまでのDCDと比べてストーリーがばっさり削られていることは見過ごせない。以前であれば期間限定イベントの開始と終わりにはキャラクターが説明に出てきたし、弾の切り替わりでは学園長や教師陣もコメント出すなどマイキャラちゃんが作品世界に存在している感があったのだが、プラネットはゲーム内での説明が全く足りておらず本放送との繋がりが感じられない。
(放送は見るのだが期待値はかなり下がってしまった現状では)自分の中で生きがいにまでなっていたアイカツ!は役目を終えたのかも知れない。また勝手な予想だがプラネットで看板は降ろすような気はする。人気が出れば実写で継続というのはあるかもしれないがどうだろう。またここからアニメ一本に戻すのは考えられない(あるとしても精神を受け継いだ看板が別の作品にするだろう)。
何にせよターゲットの入れ替わりが前提となる女児向けでここまで長期に継続してくれていることには感謝しかない。人生で一番お金と時間を掛けたコンテンツであることは間違いなく、自分の中では永遠に輝き続ける作品群である。